千葉県 浄土真宗本願寺派(西本願寺)

慈光山最誓寺(さいせいじ)

最誓寺は、千葉県・南房総・鋸南町(山の)にある、浄土真宗本願寺派(本山:京都 西本願寺)のお寺です。

2023年カレンダー

最誓寺ご門徒の林幸子さん手作りのカレンダーです。

絵手紙がとても素敵ですね。

各月のカレンダーは、最誓寺くらぶでご覧いただけます

 

アトリエ良の里

千葉県南房総市合戸(旧富山町」在住の高橋良宗(ヨシヒロ)さんは、筋ジストロフィーという難病と戦いながら、PCでイラストを描き、オリジナルカレンダーを作成しています。「一人でも多くの人に見ていただけたら嬉しいです。」と、展示会を開催しています。

 

作品のテーマは、自然や動物を題材に、どれもユニークで、ほっこりさせられます。

今年は、パリオリンピック・パラリンピックが開催される関係から、可愛い動物たちが、競技に参加している姿を描いています。

※カレンダーご希望の方は、HP「アトリエ良の里」で検索し、オンラインショッピングでお申し込みください。

2024年年頭のご挨拶

 年明け早々、大災害、大事故が発生した。この年賀状を書いていた時には、予想だにしなかった出来事だった。

 令和6年能登半島地震、羽田空港事故でお亡くなりになられた方々には、哀悼の意を表すると共に、被害に遭われた方々には、お見舞いを申し上げ、一日も早く平常の生活が取り戻されることを祈念いたします。

※年頭のご挨拶続く

「正月(門松)や冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 正月というと、二つの歌が思い起こされます。

●「正月(門松)は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」一休宗純禅師

●「這え笑え二つになるぞ今朝からは」 小林一茶(釋一茶)

◆今回は、「正月(門松)は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」一休宗純禅師をとりあげます。 

※一休宗純禅師正月はめでたくもありめでたくもなし

 

 

お経のお勤めは、何のためにするのでしょうか。

(1)【お経のおつとめは何のため?】2023(令和5)年10月10日(火)

 

 世間一般では、お経を読むというと,①死者に回向する ②お祈りする ③精神修養をするといった,特別な意味を考えがちなようです。こうした理解に立つと,いずれも一心不乱でなければ,「キキメ」がないように思われます。

 仏教テレホン相談で,こんな相談が寄せられたという話を聞いたことがあります。

 「毎日お仏壇の前に座っておつとめしているのだが,読経に集中できずに,気が散ってならない。こんなに心がもやもやするなら,いっそ,お勤めをやめたほうがいいのではないでしょうか」と。

 せっかく尊いお経をお勤めしているのに,日常の考え事が頭の中を横切ったりしてはもったいない,という気持ちなのでしょう。

 しかしながら,そういうまじめな態度は結構なことですが,この反省が極端になり,浄土真宗の門徒として,おつとめという行為に特別なこだわりを抱くと,困ったことになります。

 浄土真宗のおつとめは,死者に回向したり,ご祈祷をしたり,精神修養のためにするものではなく,お釈迦様のご説法(浄土三部経)や宗祖親鸞聖人のお念仏のお味わい(正信偈・和讃)を,繰り返し拝読することによって,み仏のお徳を讃え,お念仏の信心を喜ばせていただく報謝の行いと言えるでしょう。

 だから,お勤めの中で雑念が浮かんだかどうかをこだわること自体がおかしいことです。脳裏に雑念がおこったら,むしろその雑念の中に上に述べたような「・・・・・のためにする」お勤めというような気持ちがはたらいていなかったかどうか,むしろそれを思い返して,気を引き締めたいものです。

 

 *浄土真宗のおつとめは,仏さまのお徳を讃え,報恩感謝の心をあらわすおこないです。

 

(2)【浄土真宗では,なぜ「般若心経」をあげない?】

 

 「般若心経」は,我が国でもっとも知られたお経の一つで,数多い般若経典の肝心なところを,わずか二百六十二文字で説かれた中身の濃いお経として普及しています。

 しかし,浄土真宗では,このお経はもちいません。なぜなら,私たち宗門の教えにあわないからです。

 いくら短いお経といっても,その内容を一口で説明するのは難しいものですが,要するに「般若心経」は,菩薩の智恵(般若)を得て,仏の悟りに近づく自力の実践行のすすめだと理解していただいて良いでしょう。

 したがって,「いずれの行も及び難き身」という宗祖のお言葉に導かれて,一切の自力の行を積むことのできない,たとえ積むことができても最後まで積み通せず仏の悟りに近づけない私たち凡夫のために,救わずにおれないという阿弥陀如来の誓願を聴聞させていただくばかりの門徒には,言葉は適切ではないかもしれませんが,「ふさわしくない」お経にほかありません。

 

 *浄土真宗での,短いお経は「讃仏偈(さんぶつげ)」「重誓偈(じゅうせいげ)」があります。「正信偈」とならんで,もっともなじみの深いものです。

茗荷を食べ過ぎると、物忘れがひどくなる?

2023年7月15日

周利槃特(しゅりはんどく)さんと「茗荷」

(前略)

 お釈迦様のお弟子であった周利槃特(しゅりはんどく)さんは、物忘れが激しい人でした。

 その周利槃特さんが亡くなった後、お墓の周りに見慣れない草が生えてきました。この草を「茗荷」と名付け、茗荷を食べると物忘れをするという俗説が生まれたのです。(茗荷の名の由来は、自分の名前が覚えられなかった周利槃特さんが、自分の名(茗)を書いた札を肩に荷い名を尋ねられるとそれを見せたというところからきています。)

 

 周利槃特さんは、浄土真宗の根本聖典の一つである「仏説阿弥陀経」に、お釈迦様のお弟子たちの7番目に周利槃陀伽(しゅりはんだか)と出てくる人です。十六羅漢の一人に数えられる方ですが、お弟子の中で一番物覚えが悪く、自分の名前すら覚えることが出来なかったと言われていましたが、20年間続けた掃除一つで悟りを開かれたと言われています。

 鎌倉時代の『方丈記(鴨長明)』や赤塚不二夫さんのギャグ漫画『天才バカボン』に出てくる「レレレのおじさん」のモデルになったと言われています。

(後略)

 ※続きを読む「茗荷を食べ過ぎると、物忘れがひどくなる?」

「この愚か者めが」(ある議員の発した言葉)

2023年8月27日

「周利槃特(しゅりはんどく)」さんにかけられた、お釈迦様のお言葉。

「自分が愚かであると気づいている人は、智慧のある人です。」

 

(前略)

お釈迦様のお弟子であった「周利槃特(しゅりはんどく)」さんに掛けられたお釈迦様のお言葉が思い出される。

 

 周利槃特さんは、聡明な兄のすすめで、お釈迦様のお弟子になりますが、教えを覚えることが出来ないおのれの愚かさを嘆いていたところ、お釈迦様が、「自分が愚かであると気づいている人は、智慧のある人です。自分の愚かさを気づかない人が、本当の愚か者です。」と言われ、一本のほうきを渡し、「ごみを払おう、ちりを除こう」と唱えて、掃除をしなさいと教えました。

 そして20年間掃除を一生懸命続け、ゴミやちりは実は、私の心の「煩悩」であることに気づき、それを除く修行を続け、阿羅漢と呼ばれる聖者の位にまで昇りつめました。

 

                        自らを「愚」と名乗られた高僧方!

 

※続きを読む「この愚か者めが」

 

 

2023年年頭のご挨拶 1月1日 浄土真宗本願寺派慈光山最誓寺住職堀田了正

辞書によれば、「兎角亀毛(とかくきもう)」:うさぎに角が生え、かめに毛が生えることは、この世にあり得ないもの、実在するはずがない物事のたとえ。もとは戦争の起こる兆しをいったとある。噓は、絶対してはならない。

類義語に「烏白馬角(うはくばかく)」がある。

「烏白」は頭の色が白い烏、「馬角」は角の生えている馬のことで、そのような動物は存在しないということから。

 

不妄語戒(ふもうごかい)」は、仏教において性別を問わず、在家の信者が守るべき基本的な五つの戒の一つ。五戒は、

  • 不殺生戒(ふせっしょうかい):生き物を殺してはならない
  • 不偸盗戒(ふちゅうとうかい): 他人のものを盗んではならない
  • 不邪婬戒(ふじゃいんかい) :不道徳な性行為を行ってはならない。
  • 不妄語戒(ふもうごかい)  :噓をついてはならない。
  • 不飲酒戒(ふおんじゅかい) :酒類を飲んではならない。

 

いつの頃からだろうか?証拠隠滅、証拠改ざん(悲しいかな自死者まで出た)、忖度か・利害からか分からないが、証拠提出を拒む人たち。訴訟中なのでコメントできません、誤解を与えたとしたら(あなたたちが誤って解釈したのだ、私は正しい。)等々。「証拠を見せて欲しい~」私の大好きな時代劇「水戸黄門」。悪徳商人と手を組み、私腹を肥やすこれまた悪徳代官の捨て台詞を思い出してしまう。今は、令和の時代。「この印籠が眼に入らぬか」が通用しない今、国民の負託を得た人たち、先生と呼ばれることも無くなった人たちであるからこそ、次代を背負う子どもたちに恥じない言動を切に望みたい。議員さんに限らず。