平成28年最誓寺報恩講法要

千葉県 浄土真宗本願寺派 最誓寺住職 堀田了正

平成28年10月23日(日) 

11:00~15:00

                             

  報恩講は、ありがとうの集い! 

 ある人の詩に、

 ありがとうは しあわせの あいさつです

 という言葉がありました。(別掲)


 「ありがとう」と言われたら、幸せな気持ちになりますし、「ありがとう」と言うことができるのは、幸せの証しでもあるでしょう。

 私たちの欲望には限りがありません。
 そうすると、「あれが欲しい」、「これが足りない」と、不平・不満の毎日になります。お念仏を喜ぶ者も煩悩や欲望がなくなるわけではありませんが、不平・不満の毎日が、「ありがたい」、「もったいない」という身に変えられます。
 これは、念仏者は、ご恩のわかる人に育てられたからです。
 ご恩のわかる身に育てられたのは、阿弥陀さまの智慧と慈悲が、私を照らしてくださったからであり、親鸞さまが、その教えを私に伝えてくださったからです。

 そのことを感謝し、ご恩に報いようとする営みが、報恩講。
 報恩講は、「ありがとうの集い」です。

    浄土真宗本願寺派「報恩講をご縁に③」リーフレットから、抜粋 

 

 

 今年も、報恩講法要を門信徒の皆様方とお勤めすることができました。

 最誓寺の報恩講は、南葉会の寺院中最初にお勤めすることとなっています。

 

 今年の報恩講法要をお勤めする準備を進めていたところ、本願寺の報恩講リーフレットに紹介されていた、「ありがとうは しあわせの あいさつです」という言葉に出逢いました。

 インターネットで検索いたしましたら、「天才ひらがな詩人 くりす あきら」さんの「ありがとうのてがみ」に書かれていた言葉だと知ることができました。

 

 最誓寺報恩講法要にあたり、是非皆さまにかみしめていただきたい詩でありましたので、ご紹介させていただきます。

 

ありがとうは しあわせの あいさつです

(天才ひらがな詩人 くりす あきら

 「ありがとうのてがみ」)

ありがとう
ありがとうといわれたら

しあわせになります
でもありがとうは

なかなかいうて もらえません
しんせつにせんと いうてもらえません
どりょくせんと いうてもらえません
ありがとうは しんどいことなのです
だからぼくは しんせつにしてもろうたら
すぐありがとうと いうことにしました
ぼくのために

どりょくしてくれたんじゃけん
ありがとうといいます
ありがとうは しあわせの あいさつです


天才ひらがな詩人 くりすあきら君 紹介
栗栖晶。1975年10月1日生まれ。異常分娩により、知的障害、脳性麻痺、腎臓障害など数々の障害をもつこととなる。1982年04月歩行が困難だったため広島県立障害者リハビリテーションセンター内にある全寮制の肢体不自由児施設・若草園に入園。同年、若草園の敷地内にある広島県立西条養護学校小学部に入学。1986年03月介助を必要としながらも歩けるようになったため全寮制の若草園を退園。1986年04月広島市立日浦小学校養護学級に転入。1988年03月同校を卒業。1988年04月広島市立日浦中学校養護学級に入学。1991年03月同校を卒業。1991年04月広島県立広島養護学校高等部に入学。1994年03月同校を卒業。1994年04月広島市北部障害者デイサービスセンター内作業室に通所。各地で「あきら展」を開催。NHKハート展に7回入賞。

2016(平成28)年

 10月23日(日)11:00~ 

最誓寺報恩講 ご法話

ご講師 五井・西光寺副住職

       吉弘一秀 師
演 題:節談説教(ふしだんせっきょう)

    「罪を憎んで、人を憎まず」