浄土真宗本願寺派(西本願寺)私たちのちかい     2019年2月24日 最誓寺住職 堀田了正

2019年第1回最誓寺法話会・新年会開催される!       最誓寺住職 堀田了正

 昨年は、住職入院・療養中のため、新年会は中止になりましたが、今年は、お陰様で29名が参加し、法話会・新年会を行うことが出来、良いスタートが切れたこと、住職として喜ばしく、有難く思っています。

 

法話会では、正信偈をお勤めし、浄土真宗の作法とその意味についてお話しし、その後、大谷光淳 浄土真宗本願寺門主がお示しくださった「私たちのちかい」について学びました。

本願寺新報2018年(平成30年)12月20日号から転載

私たちのちかい 「念仏者の生き方」の肝要,4カ条に
秋の法要 ご門主ご親教

本山(西本願寺)で秋の法要(全国門徒総追悼法要)が11月22,23日に阿弥陀堂で営まれました。23日の日中法要に引き続き行われたご親教で、ご門主は、若者をはじめとした方々を対象に、「念仏者の生き方」のお心を体したご教示「私たちのちかい」を述べられました。

「本日は、ようこそ全国門徒総追悼法要・秋の法要へお参りくださいました。この法要は、この一年間にご往生された全国のご門徒の方を追悼する法要であります。お亡くなりになられた方をお偲びして、浄土真宗のみ教えを聞かせていただくご縁といたしましょう。(中略)
先人の方々から受け継いだお念仏のみ教えを正しく、また、わかりやすく伝えていく責務があります。(中略)
 私はこのたび、この「念仏者の生き方」を皆さまにより親しみ、理解していただきたいという思いから、その肝要を「私たちのちかい」として、次の四カ条にまとめました。

 

「私たちのちかい」

一 自分の殻に閉じこもることなく
  穏やかな顔と優しい言葉を大切にします
  微笑み語りかける仏さまのように

一 むさぼり、いかり、おろかさに流されず
  しなやかな心と振る舞いを心がけます
  心安らかな仏さまのように

一 自分だけを大事にすることなく
     人と喜びや悲しみを分かち合います
     慈悲に満ちみちた仏さまのように

一 生かされていることに気づき
  日々に精一杯つとめます
     人びとの救いに尽くす仏さまのように

 この「私たちのちかい」は、特に若い人の宗教離れが盛んに言われております今日、中学生や高校生、大学生をはじめとして、これまで仏教や浄土真宗のみ教えにあまり親しみのなかった方々にも、様々な機会で唱和していただきたいと思っております。そして、先人の方々が大切に受け継いでこられた浄土真宗のみ教えを、これからも広く伝えていくことが後に続く私たちの使命であることを心に刻み、お念仏申す道を歩んで参りましょう。
本日はようこそご参拝くださいました。
二〇一八(平成三十)年十一月二十三日
浄土真宗本願寺門主 大 谷 光 淳


今回は、四カ条の一番目について、お話しいたしましょう。
一 自分の殻に閉じこもることなく
  穏やかな顔と優しい言葉を大切にします
  微笑み語りかける仏さまのように

 

 私はこのお言葉を目にした時に、次の言葉を思い浮かべました。

★「和顔愛語 先意承問」(わげんあいご せんいしょうもん)
 皆さまも同じように思い浮かべたのではないでしょうか。

 この言葉は、親鸞聖人が真実の経典として最も大切にされた、浄土三部経の一つである『仏説大無量寿経』の中にある言葉です。
 阿弥陀如来が、法蔵菩薩の頃に積まれた菩薩行の一つとして説かれた言葉です。
 この言葉の読み方は、「和顔愛語にして、意(相手のおもい)を先にして承問す」です、   その意味は、相手の身になって和やかで穏やかな笑顔と慈愛に満ちたあたたかい言葉を発し、相手の気持ちを慮って先んじて動くこと、仏の智慧に支えられた菩薩は、このような生き方をされると説かれています。

 日常生活の中で、常に「和顔愛語」で接することは困難でありましょう。どうしても「我慢」(俺が おれ の 心の心)や瞋恚(しんい:※三毒の煩悩の一つ。自分に逆らうものを怒り恨むこと)が勝ってしまう私であるからです。

 

 でも、相手を蔑んだり、怒ったりする心が起こった時、ちょっと一息ついて、ちかいの言葉の第一を思い浮かべ、出来れば口に出してみては如何でしょうか。

 

 

また、次の言葉も思い浮かべました。

★無財の七施(むざいのななせ)
  布施(ふせ)は、梵語ではダーナといいます。見返りを求めない心が大切で、仏道修行の一つです。布施には「財施 ざいせ」「法施 ほうせ」「無畏施 むいせ」の三種があります。
 財施とは、金銭や衣服食料などの財を施すこと。
 法施とは、仏の教えを説くこと。
 無畏施とは、人におそれの念を起こさせないこと。恐怖心を取り除くこと。
                                             
 その他に、財物を損なわない七つの布施(無財の七施)として、次の行いが説かれています。
1 眼施(がんせ) 優しい眼差しで人に接する。
2 和顔施(わがんせ) 和やかな明るい顔で人に接する。
3 言辞施(ごんじせ) 優しい言葉をかける。
4 身施(しんせ) 身をもって布施する。
5 心施(しんせ) 心の底から人を思いやる慈悲心を施す。
6 牀座施(しょうざせ) 例えば、先輩やお年寄りに自分の席を譲る行為。
7 房舎施(ぼうじゃせ) 例えば、困っている旅人に一夜の宿を提供したり、休憩の場を提                  供したりする行為(昔はお遍路さんなどに対して行われていた)。


新年会

 法話会終了後、会場を最誓寺会館に移し、新年会を開催しました。

住職、新責任役員の中邑さんの挨拶の後、食前のことばを唱和し、新年会が始まりました。

会食は、例年の通り「花あかり」の料理と、坊守特製のおでん他。おでんの大根が超特大で大騒ぎ。もちろん味は保証済み。

 余興は、まずカラオケ。「北の旅人」をみんなで合唱。実は、昨年、責任役員の兼髙さんがご往生。石原裕次郎さんがが大好きで、「北の旅人」を毎年新年会で熱唱していたところから、偲びながら歌いました。次に、例年のごとくまず住職が石原裕次郎さんの「我が人生に悔いはなし」を歌い、数人が自慢の喉を披露しました。

 カラオケの後は、石田さんによる、竹太鼓。年齢を感じさせないばちさばきで、アンコールの声もかかりました。

 新参加メンバーが数人いたため、自己紹介。それぞれピーアールにこれ努め、これも盛り上がりました。

 次に恒例の福引き。何が当たるか興味津々。

 最後に、みんなで「北国の春」を合唱し、食後の言葉を唱和し、最誓寺諸行事に参加することを確認し、今年の新年会は終わりを告げました。

追伸

1 予定していた住職の手品、忘れてしまいました。(指摘する人がいなくて、ちょっとがっかり。折角新ネタをたくさん用意したのに。その分他で盛り上がったのかな?) 

2 初めての試みとして、二次会を大六のカラオケ店「ロケット」で行い、6名が参加。やっぱり、家庭用カラオケと大違い。なんかすっごくうまくなった気がして大盛り上がり。最誓寺カラオケ同好会を結成しようかという話がでて、仲間を募ろうということになりました。コミュニケーションを図る一つの試みとして、お寺の活動にもよい影響が出そうです。