台風15号被災から2ヶ月半を過ぎました

2019年11月18日(月)

台風15号が上陸し、大災害を招いた2019年9月9日から2ヶ月半が過ぎました。その後、台風19号や暴風雨が立て続けに起こり、千葉県のみならず、関東近県で、河川決壊等による大災害が起こりました。お亡くなりになられた方々に、心から哀悼の意を表したいと思います。また、災害に遭われた方々に、お見舞い申し上げます。

当時各報道で大きく取り上げられた鋸南町では、今なお、屋根を覆うブルーシート、雨漏りによるカビが室内に発生、家によってはきのこが生えている有様が至るところで見られます。2ヶ月半を過ぎてもこの状態であり、未だ室内で生活することが困難な方々。地元有志により立ち上げたボランティア団体の活動に呼応し、鋸南町の未だ復興ならぬ現状を知った方々が、全国各地から自主的なボランティアとして、各自の専門分野を生かしながら、鋸南町で活動してくださっています。ボランティア活動ですから、自らのお仕事を休み、都合をつけて活動くださっています。(ボランティア活動とはいえ、交通費は?宿泊は?お風呂は?お食事は?そして、活動に際して必要な資材等はどうしておられるのだろうと気がかりです。)本当に有難く、頭の下がる思いであり、町民の皆さまから、感謝の声が巻き起こっています。

自己弁護に明け暮れる報道を見ますと、「口先ではない!まず行動!」の大切さが身に染みます。

 

以前、熊本地震の時に読んだある記事を思い起こしました。

 

熊本地震で被災された吉村隆真(よしむらりゅうしん)といわれる方が、浄土真宗本願寺派・東京「築地本願寺新報」に「幸せって何だろう?~被災者のプライド~」と題して投稿されていました。


「被災者はお客様ではない」「お客様気取りで何にでもクレームをつけ,やってもらって当然」という態度では、全国各地から善意のボランティアに対しても失礼ではないか。被災者のプライドを持とう。と
そして、「被災したのは悲しく辛い出来事だが,決して悪いことばかりではあるまい。一滴の水がこんなにも尊いと感じた暮らしがあっただだろうか。日の出をこんなにも待ち焦がれた夜があっただろうか。家族との時間をこんなにも愛おしいと思えた日々があっただろうか。当然から始まる毎日が愚痴や不平不満を募らせ,感謝や感動を忘れさせてはいなかっただろうか。失ったものの代償として「幸せとは何か?」大きな目覚めの機会を、私は与えられたのかもしれない。」と述べられていました。

 

「~被災者のプライド~」「幸せとは何か?」「当たり前が有難い」肝に銘じたい言葉であります。